詩仙堂遺宝

詩仙堂には、丈山遺愛の品々があります。その一つ一つが丈山の風雅をしのばせています。
その主要なものは次の通りです。

まず次に示す六つは

  • 1.竹如意(ちくにょい)    <長さ二尺七寸、頭の周り七寸>
    • 丈山かつて中国より鉄如意を求めたが、思いので竹のものを捜索中、さる書店より持ってきたもの。丈山はこれに「大竜」と命名した。銘に「吁序如意 象鼻竜姿 儒雅所執 中虚以表 心了 何抓背為」とある。如意とは、もと仏家の道具で、心の現れとして、通常は菩薩が持つ。銘の大意は、ああ竹如意、象の鼻や竜の姿に似ている。儒者や風雅の人の持つもの、中があいているのは無心をあらわす。どうして背中をかくのに用いてよかろうか。
  • 2.椶毛払(そうもうふつ)    <柄の名川一尺一寸五分、毛の長さ約二尺>
    • 椶箒または椶指揮ともいい、軍隊の指揮に用い、また蠅や虻を払うのに用いた。銘は、「竹柄椶毛 蠅虻遁逃」。椶は棕梠の木。
  • 3.天造几(てんぞうき)    <高さ九寸五分、長さ二尺二寸五分>
    • 天然の珍材で作った脇息(きょうそく)、銘は別頁参照。大意は読書を香をたくに用い、ひじを休ませ背を寄せる。しわは波のごとく、形は足の曲がったのに似ている。まれな産物、自分は天と共に愛玩しよう。
  • 4.木崑崙(もくこんろん)    <高さ一尺五寸>
    • 崑崙は、崑崙山で、南山の南にある。丈山はこれを山の形に見たてたのであろうと思われる。上部に香炉が入っており、下方は雲が起る状をしている。銘は「維勿侖 元榾柮囲 博山黄雲発」。大意は、この崑崙、もとは切株、博山(香炉のこと)をおさめ、黄煙が立ちのぼる。
  • 5.沙鉄瓶(さてつへい)    <高さ七寸四分>
    • 海中に落ちた鉄瓶にかきが付いたもので、床柱の一輪ざしの花具。
  • 6.眉公琴(びこうきん)    <長さ四尺、巾上方五寸八分、下方四寸三分五厘>
    • これは明の学者陳眉公の珍蔵品を李西湖が日本に持ってきたと伝えられるもので、七絃琴である。享保十四年(1729年)二月三日、霊元上皇が詩仙堂に行幸、琴を弾じてその名器に感じ、同十六年七月より九月十九日まで宮中に止め、四つなくなった絃を補い、古錦嚢におさめて返されたもの。


詩仙堂六物とされています。
硯は、「残月硯」「四雪」のほか、すこぶる多く、書家としての丈山を偲ばせることができ、丈山母堂所持の硯筥・料紙筥もあります。
書は、別ページ    書物    で紹介します。

丈山壽像丈山壽像 自賛 (絵:狩野探幽)

黒楽茶碗
黒楽茶碗 (丈山作)

僧都詩弁序
僧都詩弁序 
(詩:丈山 書:富岡鉄斎)

僧都詩弁序
僧都詩弁序 解説

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額は、「詩仙堂」をはじめ、
入り口の山門のところには「小有洞」(しょうゆうどう)、「梅関」など多数が遺されています。

「詩仙堂」額 「詩仙堂」額 (丈山書)
六勿銘 六勿(ろっこつ)銘

既飽 既飽
既に満腹であるということであり
食べ物をむさぼらず腹八分目であることを
よしとするという意味であります

六勿銘の説明

六勿銘

丈山は慈愛の心深く、
かつて人を戒めるためにこの銘を作ったといわれています。

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詩仙堂について

詩仙堂凹凸窠、その後の詩仙堂 など歴史について

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石川丈山について

石川丈山丈山の家系、幼時から一乗寺村隠棲と晩年まで

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御本尊

御本尊詩仙堂丈山寺の御本尊である馬郎婦観音

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三十六詩仙

三十六詩仙詩仙堂とよばれる様になった三十六詩仙とは

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書物

書物詩仙堂記、凹凸窠十二景、など書物を紹介

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展示物

展示物詩仙堂遺宝など展示物についての紹介

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年表

年表詩仙堂に関係する時系列の年表

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